■道祖神の楽しみ方

美しい緑の山河に囲まれた安らぎの故郷「倉渕」は、ほほえましい愛の神「道祖神」の故郷でもあります。外の世界に通じる道は、時として様々な災厄が侵入してくるルートでもあり、人々は神を祭って病気や悪霊などの災厄が入ってこないように祈りました。倉渕の里は、遠く鎌倉時代から「街道の村」として栄えてきました。「塞の神」として、村人が暮くらしの安泰を願うとともに、旅人の行路の安全を願う心が、たくさんの道祖神をもたらしたと伝えられています。その数、七十七箇所、一一三体。様々なタイプの道祖神に恵まれており、県内最古の銘のある道祖神や男女の神が抱きあったり接吻したりと意匠の珍しい道祖神など、個性的な神々の姿に魅かれ、多くの石仏ファンの来訪を受けています。

■道祖神の宝庫、倉渕

道祖神は、道ばたの神のことです。集落の境や村の中心、村内と村外の境界や道の辻、三叉路などに石碑や石像の形態で祀られる神で、村の守り神、子孫繁栄、また交通安全の神として信仰されています。先祖が五穀豊穣を願い、子供の健康を願いかけ、良縁を叶えてくれるようにと古くからまつられてきました。

■道祖神とは？

心のふるさと・道祖神

倉渕へ行くと、至るところで「道祖神」と書いてあるのぼりを見つけることが出来ます。こののぼりは道祖神が近くにあるという目印です。道祖神の近くは緑に囲まれており、同時に様々な植物も発見できることでしょう。また、歴史深い通りでもあるので、懐　かしい風景にも出会うことが出来るでしょう。きれいな山並みを眺めながら、是非一度、道祖神巡りをしてみてはいかがでしょうか。